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カテゴリー別アーカイブ: 読書ブログ

読書について「バースデイ・ガール」

「バースデイ・ガール」(村上春樹著,カット・メンシック/イラスト)を先日読み終えました。

著者の短編集「バースデイ・ストーリーズ」に収められている一遍に,ドイツ等で活躍する女流イラストレーターが書いた作品が合わされ,大人の絵本的な作品です。

好き嫌いはあると思いますが,私には,小説の雰囲気に合うと思われる画が多く,かなり楽しく読みました。

読書について「廃校再生ストーリーズ」

「廃校再生ストーリーズ」(美術出版社)を最近読み終えました。

全国で廃校になった施設が,再生された事例を,20ケースを中心にして記した作品です。

再生されて実績を積んだ施設もありますが,供用開始されたばかりの施設もあり,供用開始までが随分大変なのは分かりますが,1冊の本としては,性格を曖昧にしていると思いました。

しかし,現在,北海道を1位・東京を2位として,全国で廃校が多数発生している事実や,その再生への取り組みを知ることが出来,非常に勉強になりました。

読書について「魔のプール」

「魔のプール」(ロス・マクドナルド著,創元推理文庫)を先日読み終えました。

(日本ではアメリカハードボイルド小説の主流とされている)著者の,私立探偵リュー・アーチャーを主人公にした代表的シリーズの第2作です。

本作は,1950年に発表された作品で,著者の第6作目にあたりますが,シリーズ処女作「動く標的」と同じく,まだマクドナルド節全開という感じはしませんでした。

しかし,先人であるダシェール・ハメットの作品を思わせる淡々とした展開ながらも,ポール・ニューマン主演で映画化されたとおり,展開力は有り,再読でしたが,結構楽しく読みました。

読書について「データで見る第二次世界大戦」

「データで見る第二次世界大戦」(ピータ・ドイル著,柊風舎)を先日読み終えました。

イギリスの軍事史家が,「軍事力・経済力・兵器・戦闘・犠牲者」(副題)等のテーマごとに,数値データを中心に記した作品です。

データとして矛盾していると思える個所もあり,また,データの出典やそれに対する史料批判等が判明せず,本書の記述を真実としてそのまま認識するのは注意を要すると思いました。

しかし,単に図表等で説明するのではなく,見辛いのもありましたが,デザインに留意したグラフィックで表しており,感心しながら,大変面白く読みました。

読書について「ペテロの葬列(上・下)」

「ペテロの葬列(上・下)」(宮部みゆき著,文春文庫)を先日読み終えました。

現代の東京を舞台にした,朝のテレビ小説風ミステリー,逆玉サラリーマン「杉村三郎」シリーズ第3弾です。

シリーズ共通のご都合主義的展開が,頂点を極めているような内容で,これが日本のエンターテーメントの水準なんだと諦観を抱いてしまいました。

しかし,ページタナー的魅力は有りどんどん読め,また,取り上げているテーマ自体は有意義に思え,さらに,さすがにこういう主人公だと自然だと思いますが,ラスト当たりで大きな出来事も発生し,最後まで興味を持って読みました。

読書について「「超」集中法」

「「超」集中法」(野口悠紀雄著,講談社現代新書)を昨日読み終えました。

幅広い分野に著作の多い作者が,努力をするにあたっての取り組み方について記した作品です。

「さまざまなことに「コア」と呼びうるものがあり、努力をそこに集中すべきだ」(はじめに)という著者の主張が,様々な面から具体的に記させており,非常に説得力があり,「成功するのは2割を制する人」(副題)であることが良く分かりました。

また,「べき乗分布」や「ブラック・スワン」等の意味合いも理解出来,大変勉強になりました。

読書について「トラウマ(上・下)」

「トラウマ(上・下)」(ジョナサン・ケラーマン著,新潮文庫)を先日読み終えました。

1995年に発表された,ロサンジェルスの小児臨床心理医を主人公にした,ミステリー・スリラーシリーズの1作です。

数多いケースの一つですが,邦題が内容にフィットせず,原題のままの方が遥かに良かったと思え,また,ストーリーの展開が,まどろっしく感じられ,残念でした。

しかし,ロス・マクドナルドが書いた,探偵リュウ・アーチャーを主人公としたハードボイルドシリーズを,心理学的?に特化すれば本シリーズになると思っていますが,本作も同様の作りで,そういう意味では,十分面白く読みました。

読書について「午前八時の男たち」

「午前八時の男たち」(城山三郎著,光文社)を先日読み終えました。

バブル始まる前の1983年に出版された本で,副題として,「トップが語る/強い企業の秘密」と題されています。

さすがに,提灯記事に見えない所があり,著者の実力だと思いましたが,大半はかなり持ち上げており,「サワコの朝」的だと感じました。

ただし,中内ダイエー元社長や堤義明元西武鉄道社長等も,11人のトップとして取り上げられており,出版後の事情も考えると,嫌味かもしれませんが,結構楽しく読みました。

読書について「名もなき毒」

「名もなき毒」(宮部みゆき著,文春文庫)を最近読み終えました。

現代の東京を舞台にした,ホームドラマ風ミステリーの,逆玉サラリーマン「杉村三郎」シリーズ第2弾で,吉川英治文学賞受賞作です。

冒頭は良い展開で期待しましたが,結局,著者お決まりの?純日本風の箱庭的内容で,文庫にしては結構大部ですが,もっとどうにかならないかと思いました。

ただし,非常に読み易く,また,題名等に表れるテーマは,確かに普遍的な問題を孕んでおり,さらに,本作の狂言回し役の女性の造形は,その家族も含めて,ご都合主義的性格は強いながらも,人間ジョーズ的域は脱しており,シリーズとしての魅力は感じました。

読書について「世界史リブレット084 ムハンマド・アブドゥフ」

「世界史リブレット人084 ムハンマド・アブドゥフ」(松本弘著,山川出版社)を先日読み終えました。

研究者が,19世紀後半から20世紀初頭まで,エジプト等で活躍したイスラム思想家について記した作品です。

西洋風の近代化は否定せず,中庸の精神と言うべきものを維持し,難しい立ち位置ながら,イギリス(実質的)植民地政府も高く評価した,現在でも注目すべき人生を生きた人物について,初めて知ることが出来,大変勉強になりました。

個人的には,混迷する社会の中で,実現可能な範囲で最良の選択をしようとし続けた人物として,高く評価すべきだと思いました。