-債務整理(名古屋市、愛知県、岐阜県、三重県)あいわ法律事務所弁護士法人-

ブログ

読書について「時雨のあと」

「時雨のあと」(藤沢周平著,新潮文庫)を最近読み終えました。

本書は,いわゆる市井もの短編3編,武家もの短編4編,計7編を収めた短編集です。

本書は,1976年に発表された,著者としては初期の作品群ですが,各編とも吹っ切れた展開の,完結性の高い内容で,大変面白く読みました。

特に,厄介者の武士の生き様を描く,「果し合い」が良く出来ていると思いました。

読書について「バースへの帰還」

「バースへの帰還」(ピーター・ラヴゼイ著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を最近読み終えました。

1995年に発表され,同年の英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を受賞したミステリー&スリラーです。

ミステリー&スリラーとして、いろんなタイプの愉しみ方が出来る作りで,日本の作品だと4・5冊分が含まれている感じで,やはり西洋と日本とは大きな差があると思いました。

特に,警察を辞めさせられた主人公が捜査に当たる設定とか,イギリス人らしい?と思える主人公の造形とかには,感心しました。

改正相続法について⑦

改正相続法について,第7回目は,前回に引き続き「特別寄与の制度②」をご説明します。

相続人以外の者の貢献を考慮するとは・・・・具体的にどう改正されたの?

【改正】

1.相続人以外の被相続人の親族(6親等以内)が

※例:被相続人の子の配偶者,兄弟姉妹及びその配偶者,兄弟姉妹の子及びその配偶者等

2.無償で

3.療養看護その他の労務の提供をしたことにより

4.被相続人の財産が維持又は増加した場合

5.相続人に対して金銭請求(特別寄与料)が可能

*金額の算定・・・相続人と特別寄与者との協議。困難な場合は家庭裁判所が定める。

*相続人が行う遺産分割に参加することはできない。

*期間:①相続の開始及び相続人を知った時から6ヶ月または②相続開始時から1年を経過するまで。(内容証明郵便を打つ)

読書について「世界史の新常識」

「世界史の新常識」(文春新書)を最近読み終えました。

研究者等23人がテーマ別に記したコラムっぽい文書をまとめた作品です。

書下ろしでないためもあるのか,はっきり言って玉石混交で,福田和也のように著者の不勉強・不見識を露呈したに止まる部分もあり,読み通すのに苦労しました。

また,全体として,新たな多数説等を示す趣旨ではないようなので,「新常識」という題名はおかしいと思いました。

しかし,勉強になる部分も多く,特に,呉智英や山内昌之著の部分は,ユーモラスもあり,大変面白く読みました。

読書について「闇の梯子」

「闇の梯子」(藤沢周平著,講談社文庫)を最近読み終えました。

本書は,いわゆる市井ものの短編3編,士道者ものの短編2編,計短編5編を収めた作品です。

本書は,1974年に発表された,著者としてはごく初期の作品群ですが,各編ともそれぞれよく出来ており,以後の作品群のスタートを成す作品と思われ,大変面白く読みました。

特に,表題作は,著者自身の実人生も踏まえて,作品全体につながるテーマを扱っていると思われ,感慨深く読みました。

改正相続法について⑥

改正相続法について,第6回目は,「特別寄与の制度」をご説明します。

【現行制度】

相続人以外の者は,被相続人の介護に尽くしても相続財産を取得することができない。

例)亡き長男の妻が,被相続人の介護をしていた場合

被相続人:父(平成28年死亡)  相続人:長女・二男

長男:平成20年死亡

・被相続人が死亡した場合,相続人(長女・二男)は,被相続人の介護を全く行っていなかったとしても,相続財産を取得することができる。

・他方,長男の妻は,どんなに被相続人の介護を尽くしても,相続人ではないため,被相続人の死亡に際し,相続財産の分配にあずかれない。

【制度導入のメリット】

相続開始後,亡き長男の妻は,相続人(長女・二男)に対して,金銭の請求をすることができる。→介護等の貢献に報いることができ,実質的公平が図られる。

※遺産分割の手続きが過度に複雑にならないように,遺産分割は現行法と同様,相続人(長女・二男)だけで行うこととしつつ,相続人に対する金銭請求を認めることとしたもの。

次回に続きます・・・・・。

 

読書について「五匹の子豚」

「五匹の子豚」(アガサ・クリスティー著,クリスティー文庫)を昨日読み終えました。

1943年に発表された,著者にとって32作目の長編で,いわゆる,いわゆるポアロシリーズとしては,21作目の長編です。

①過去の殺人事件を扱った作品で,かつ,②マザー・グースの童謡が重要な役割を果たす点等がクリスティーらしく,また,全盛期に書かれた作品らしく,端正な構成で,さらに,ラストもお見事で,再読でしたが,一気に大変面白く読みました。

読書について「老けない人の最強レシピ」

「老けない人の最強レシピ」(牧田善二著,新星出版社)を最近読み終えました。

臨床医が,体の「糖化」をふせぐため,AGEの少ない,具体的なレシピを示した作品です。

著者の他作でも同じですが,個々の指摘が具体的で,正しいとする根拠も明瞭に感じられ,安心して面白く読みました。

特に,加熱の度合いが低いほど,有益な食物であることが良く分かり,大変勉強になりました。

読書について「春雷」

「春雷」(葉室麟著,祥伝社文庫)を昨日読み終えました。

架空の豊後羽根(うね)藩を舞台にしたシリーズの第3作目で,直木賞受賞作である「蜩ノ記」,2作目の「潮鳴り」に続く作品です。

ひとりの人物の生き様を描く前2作とは異なり,凡庸な主君・重臣等しかいない小藩で,何事かをなそうとした人々の死に様を描いた内容で,アクション等も適所で織り込まれる等エンターテーメントとしての完成度も高く,最後まで大変面白く読みました。

また,女性の人物造形も的確に思え,感心しました。

改正相続法について⑤

改正相続法について,第5回目は,前回から引き続いて「預貯金の払戻制度③」をご説明します。

制度利用の際に必要な書類についてです。

遺産分割前の相続預金の払戻し制度を利用するにあたっては,本人確認書類に加え,概ね下記の書類が必要となりますが,お取引金融機関により必要となる書類が異なる場合もあります。

①家庭裁判所の判断により払戻しができる制度の場合

・家庭裁判所の審判書謄本(審判確定証明書が必要な場合もあります。)

・預金の払戻しを希望される方の印鑑証明書

②家庭裁判所の判断を経ずに払戻しができる制度の場合

・被相続人(亡くなられた方)の出生から死亡までの連続した除籍謄本,戸籍謄本

・相続人全員の戸籍謄本

・預金の払戻しを希望される方の印鑑証明書