「ベルリン陥落 1945」(アントニー・ビーヴァー著,白水社)を昨日読み終えました。
イギリスの歴史作家が記した,第二次世界大戦のヨーロッパ戦線において,実質的に,(不謹慎な言い方かもしれませんが)掉尾を飾った,ベルリン攻防戦を主に描いたノンフィクションです。
ノンフィクションのレベルとしては,最高度とは言えませんが,2004年に発表された作品なので,ソ連崩壊後の資料も十分に使われており,内容的には,十二分で,最後まで大変面白く読みました。
特に,最期を迎えたドイツ側の人々の行動は,まさに人間性の多様さを示しており,いろいろと考えることが出来,非常に意義深かったです。