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読んでみました「日本軍艦建造史」

「日本軍艦建造史」(福井静夫著,光人社)を最近読み終えました。

第二次世界大戦中は海軍技術将校に従事し,その後も長く軍艦研究等を行った著者の,「福井静夫著作集/第十二巻ー軍艦七十五年回想記」です。

本作は,著者が昭和27年ごろに雑誌に掲載したもの等をまとめたものですが,それぞれ専門家・実務家として取り組んだ意気込みと一種の無念さが感じられ,非常に面白く読みました。

特に,著者が昭和27年に,現在の海上自衛隊の前身となる,発足間もない保安庁警備隊の幹部要員に対し行った講演要旨である「造船上より見たる艦船防御力」は興味深く,また,同講演で引用した平賀譲の日本海海戦を分析した戦訓は,極めて鋭く思われ,この分析の結論的部分に記される,「日本海海戦のごとき大勝利は二度と来たらず、これ実にわが術力の優越にのみ基づくものにはあらずして、敵の有せし弱点こそわが勝因の過半を占めたるによる」は,その通りと思われ,この戦訓を忘れたことが,第二次世界大戦の敗因であった感じられました。