-債務整理(名古屋市、愛知県、岐阜県、三重県)あいわ法律事務所弁護士法人-

ブログ

読んでみました「武将列伝 江戸篇」

「武将列伝 江戸篇」(海音寺潮五郎著,文春文庫)を昨日読み終えました。

巻末「あとがき」で著者が記すとおり,時代小説ではなく,史伝として,江戸時代に活躍した,真田幸村・立花一族・徳川家光・西郷隆盛・勝海舟の5人を描いた作品です。

最初に単行本として発表されたのは,昭和41年(1966年)のようなので,その後の歴史的発見が踏まえられておらず,半世紀以上後の読者が知っている,歴史的事実に基づいているものではありません。

しかし,巻末解説を書いている司馬遼太郎等の史伝風時代小説よりも,はるかに当該人物の人間性に迫っており,そういう点からすると,西郷隆盛と勝海舟が,江戸篇に収められているのも至極当然だと思い,各編とも大変面白く読みました。

特に,著者は好きな人物ではないと書いていますが,勝海舟については,非常に鋭く迫っており,「抜群の力量、才幹を持ちながら、十分にそれを揮う機会を持つことの出来なかった男の追想曲」になっており,極めて面白く読みました。