「ヘイトデモをとめた街」(神奈川新聞「時代の正体」取材班著,現代思潮新社)を昨日読み終えました。
いわゆるヘイトデモに襲われた,「川崎・桜本の人々」(副題)の恐怖と闘い等の日々を描いた作品です。
新聞記事をまとめた作品なので,文章や内容に対する吟味は不十分で,また,筆が滑っていると思われる箇所も少なくなく,残念でした。
しかし,理不尽なことが日々横行している現代日本において,「できないことを探すのではなく、」「できることを追求」「する決意と覚悟」をすることが,「すべての人に向けられた、あらゆる差別の根絶に向けた大切な一歩になると信じている」人々の活動が描かれており,意義の重さを感じつつ,大変面白く読みました。