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「遺言執行者について⑤」

遺言の効力に疑義がある場合でも,遺言が一見して明白に無効でない限り,遺言執行者を選任し,遺言の有効無効の判断は別途通常の訴訟手続に委ねるというのが実務の体制です、遺言が一見して明白に無効であるとして,遺言執行者選任の申立てが却下された事例としては,自筆遺言において本文に日付がなかった場合,遺言者の署名とその余の記載部分がその字体を異にし,別人の手によるものであることが遺言書自体から明らかで申立人もこれを自認した場合などがあります。家庭裁判所の選任審判には既判力がないため,遺言執行者が選任された後,別の訴訟手続において遺言の無効が確定した場合には,選任審判は当然にその効力を失います。遺言執行者選任の申立てを却下する裁判に対しては,利害関係人は、不服申立てとして即時抗告をすることができます。他方,遺言執行者選任の審判に対しては,不服申し立てをすることはできません。