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読んでみました「特攻 知られざる内幕」

「特攻 知られざる内幕」(戸高一成編,PHP新書)を最近読み終えました。

本書は,編者が,1980年から1991年まで,131回にわたり,太平洋戦争中の「海軍の中堅幹部と言える海軍士官たちによって行われた、「海軍反省会」の記録」(はじめに),「の中から、「特攻」に関わる議論の主要な箇所をピックアップし、再編集したものである。」(はじめに)

非公開で,主要発言者の生存中は公表しないことを方針とした実施された反省会(つまり,座談会)で,個人批判的な部分や,誤りと思える部分もありましたが,多く人々が戦死したのに,生き残った当時70歳代から100歳近い人々の話で,それなりに面白く読みました。

ただし,開戦時は海軍の幹部ではなかったので仕方ないとしても,1944年2月のトラック島の基地壊滅により,海軍として展望を失ったにもかかわらず,特攻を始め,ずるずると多くの戦死者を出し続けた当事者であったことへの反省は,深く感じられず残念でした。

読んでみました「赤とんぼ」

「赤とんぼ」(新美南吉著,ねこ助絵,立東社)を最近読み終えました。

著名な短編に,描き下ろしのイラストをコラボさせた作品です。

短編自体は,実は初めて読み,それなりに面白かったですが,途中までは,オスカー・ワイルドの「幸福な王子」的展開を期待していたので,ちょっと残念でした。

しかし,イラストと合いまった効果は,素晴らしく思え,楽しく読みました。

読んでみました「補給戦」

「補給戦」(マーチン・ファン・クレフェルト著,中公文庫)を最近読み終えました。

イスラエルの軍事史研究者が,16世紀から1944年秋までの,主要な戦争について,補給の観点から分析した作品です。

1977年に発表された作品で,古典的名著とされ,他著者の作品で引用されている部分も少なくありませんでしたが,まとめて読むと明快で非常に面白く,例えば,いわゆる「シュリーフェン計画」への評価等,目から鱗的なカタルシスも味わえ,大変楽しく読みました。

特に,「原典に少しも考慮を払うことなく、お互いに他人の言葉を写し合う多くの歴史家について、その軽薄さを」(182p)指摘する姿勢等は素晴らしく思え,大変楽しく読みました。

読んでみました「米朝開戦 3・4」

「米朝開戦 3・4」(マーク・グリーニー著,新潮文庫)を昨日読み終えました。

故トム・クランシーの代表的シリーズ,「ジャック・ライアン」シリーズを,故人と3作共作した著者が,一人で書いた初の作品のうち,4分冊中の3・4冊で,2014年に発表された,アメリカと北朝鮮との争いを描いた作品です。

アメリカにおける,編集・出版サイドからの,契約上非常に強い縛りの下?,「ジャック・ライアン」親子,つまり,シニア(アメリカ大統領)と,ジュニア(アメリカの諜報機関の一員)の登場するくだりは,朝のテレビ小説並みの,おちゃらけ調子で一貫しており,現代社会の不気味さを改めて感じました。

また,日本においても,邦題名等に見られるとおり,出版情勢は劣悪なようで,政治の分野だけなく,両国とも低空飛行が続いているのだと実感しました。

ただし,メキシコでのシーン等は,著者の代表的シリーズである,「暗殺者グレイマン・シリーズ」を彷彿とさせる部分もあり,多少救いにはなりました。

読んでみました「姑娘」

「姑娘」(水木しげる著,講談社文庫)を最近読み終えました。

「ゲゲゲの鬼太郎」等で知られ,太平洋戦争に従軍し重傷を負った著者が描いた,戦記マンガ「姑娘」・「海の男」・「此一戦」・「奇襲ツラギ沖」・「戦艦「比叡」の悲劇」の5編を収めた作品です。

かなり古い作品なので,戦記としては色々と異論もあると思いますが,それぞれ面白く,特に,中国戦線での中国の女性との関わり合いを描いた表題作「姑娘」を,非常に興味深く読みました。

「相続税申告における名義財産の帰属の判断基準」

名義預金に限らず,財産の名義は相続人であるものの,実質的な所有者は被相続人であるものを一般に名義財産といいます。相続税の調査において問題となる名義財産は,名義預貯金を筆頭に,名義株,名義不動産,名義保険等があげられます。

【相続税調査における名義財産の一般的な判断基準】

①財産の購入原資の出損者

②財産の管理及び運用の状況

③財産から生じる利益の帰属者

④被相続人と名義人・財産の管理運用者との関係

⑤名義人が名義を有することとなった経緯

を総合的に勘案します。

読んでみました「帝国軍人」

「帝国軍人」(戸高一成・大木毅著,角川新書)を昨日読み終えました。

太平洋戦争後の生まれながら,若くして軍事研究の道に入り,太平洋戦争に従軍した多くの日本陸海軍の,将校・下士官兵から直接話を聞いた経験の豊富な,研究者2人の対談集です。

基本的なことでしょうが,本書の最初から,「史料」と「資料」を使い分け記されている等,丁寧でしっかりした作りで,安心して,非常に面白く読みました。

また,オーラルヒストリーや,書き換え可能な一次資料等に頼ることの危険性も実例をあげて指摘されており,信頼しても依存しないことの大切さを,改めて認識できました。

読んでみました「老境まんが」

「老境まんが」(山田英生編,ちくま文庫)を最近読み終えました。

手塚治虫外13名の作家が描いた,表題どおりの14作のまんがを収めたアンソロジーです。

意識して読んだのは初めての作家もいましたが,それぞれ妙味があり,面白かったです。

特に,岡野雄一作「ペコロスの母に会いに行く(抄)」と,白土三平作「ざしきわらし」の2作を感銘深く読みました。

「相続税申告に関する名義預金の意義」  

名義預金は,被相続人が自らの資金を元手に,金融機関において被相続人以外の名義で預貯金を開設することによって生じます。このとき,当該預金を被相続人から名義人へ適法に贈与されていれば,当該預金は名実ともに名義人に帰属するため,名義預金とはならないことになりますが,贈与が成立していないか,成立しているかどうか不明である場合に名義預金の問題が生じます。したがって,名義預金か否かは,名義人がその預金を完全に支配管理し,自由に処分できるかどうかがポイントとなります。