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読書について「シネマで読む旧約聖書」

「シネマで読む旧約聖書」(栗林輝夫著,日本キリスト教団出版局)を最近読み終えました。

キリスト教神学者が,題名どおり,映画に取り上げられたシーン等によって,旧約聖書を説明する作品です。

約15年前の作品なので,比較的古い映画が登場しますが,テレビ等で観た作品が多く,記憶を思い出しながら,楽しく読み,かつ,勉強にもなりました。

読書について「刺客 用心棒日月抄」

「刺客 用心棒日月抄」(藤沢周平著,新潮文庫)を最近読み終えました。

シリーズ第2作と同じく,藩首脳からの密命により,三度目の脱藩をした主人公が,江戸で,藩の隠密組織を守りつつ,またしても用心棒として糊口をしのぐ日々を描いた時代小説です。

1990年代前半にNHKでテレビドラマ化されたように,円熟したエンターテーメント時代小説としての完成度を,依然維持しており,大変面白く読みました。

また,本作は,ロマンスの要素が前作以上に強く,明るい展開になっており,著者の作風の変化も感じることが出来ました。

読書について「聖なる酒場の挽歌」

「聖なる酒場の挽歌」(ローレンス・ブロック著,二見文庫)を昨日読み終えました。

ニューヨークの探偵マット・スカダーを主人公にしたシリーズの,第6作目で,主人公がアルコールを飲んでいた時期を描いた最終作です。

本作は,1986年に発表されていますが,過去を回想するスタイルで,実際に描かれているのは,1970年代半ばの時代です。

内容的には,主人公の自省の念がますます深まり,読み応えがあり,また,裏切りをテーマにしているところが巧く活かされており,再読でしたが,本シリーズ中でも屈指の傑作であると改めて確認でき,最後まで非常に面白く読みました。

読書について「新物語 世界史への旅 1」

「新物語 世界史への旅 1」(大江一道著,山川出版社)を先日読み終えました。

研究者が,世界史を,40の物語で説明していく作品の第1巻です。

内容的には,ルターまでが書かれていますが,如何せん,地図等が不十分で理解を大いに妨げ,残念でした。

しかし,文書は分かり易く書かれており,また,穏当な記述が多く,安心して読めました。

読書について「日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集7 刑事の矜持」

「日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集7 刑事の矜持」(双葉文庫)を最近読み終えました。

大沢在昌・黒川博行・佐野洋・島田一男・土屋隆夫・角田喜久雄が,刑事を主人公にして書いた,短編6編が収められています。

既読の作品もありましたが,たぶん初めて読んだ著者もおり,勉強になりました。

しかし,短編として優れていると思えたのは,大沢在昌作「亡霊」のみで,後はこんな作品もあるんだ位の愉しみしかありませんでした。

読書について「ブラック・ハート(上・下)」

「ブラック・ハート(上・下)」(マイクル・コナリー著,扶桑社ミステリー)を最近読み終えました。

現在まで書き続けられている,アメリカのハードボイルドを代表する,ロサンゼルス警察の刑事ボッシュを主人公にしたシリーズの,第3作目で,1994年に発表された作品です。

本作にも,①進行する犯罪の捜査と,②窮地に追い込まれた主人公の戦い,という本シリーズの特色が良く出ており,最後まで楽しく読みました。

しかし,他作では強調される,③警察組織内部の暗闘が不思議と希薄で,また,フー・ダニットの部分が巧く展開できておらず,出来が良いとは思いませんでした。

読書について「日本名城紀行 1」

「日本名城紀行 1」(藤沢周平外著,小学館)を最近読み終えました。

1989年に小学館から発刊された「日本名城紀行」シリーズを底本にした作品の第1巻目で,9名の作家らが記しています。

編集者の関与は少なかったようで,各人各様の内容になっていますが,30年前の世相が懐かしかったりしながら,また,初めて知った作者のおり,各編とも楽しく読みました。

なお,中でも,特に面白かったのは,藤沢周平作「鶴ヶ丘城」・飯沢匡作「高遠城」・奈良本辰也作「広島城」でした。

読書について「そして誰もいなくなった」

「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティー著,クリスティー文庫)を最近読み終えました。

1939年に発表された,著者にとって26作目の長編で,いわゆるノン・シリーズの作品ですが,著者の代表作のひとつであり,何度も映画化されている超有名作です。

また,1995年にアメリカ探偵作家クラブが出した「史上最高のミステリー小説100冊」では堂々10位に,1990年に英国推理作家協会が出した「史上最高の推理小説100冊」でも19位に選ばれた,ミステリー史上に残る傑作です。

最終章で,手記により謎解きがされる構成は良くないと思いますが,著者の特徴といえる,①インパクトのある題名,②謎めいて魅力的な冒頭の展開,③フェアなフー・ダニエット物,が本作でも十二分に示されており,4回目の読書でしたが,新訳であることを含めて,非常楽しく読みました。

読書について「推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2018」

「推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2018」(日本推理作家協会編,講談社)を昨日読み終えました。

本書は,「日本推理作家協会が責任を持って選び出した」,「今年も選りすぐりの短編」「を集めたアンソロジー」(序)です。

確かに,宮部みゆき外9名の作家による短編ミステリーが10編が収められていはいます。

しかし,これらが,2017年に日本で発表された代表作集だとすると,日本のミステリーのレベルは著しく低いとしか思えず,例えば,日本推理作家協会賞短編部門を受賞した,降田天作「偽りの春」は,良い素材が幾つもあるとは思いますが,構成はズルズルで,短編らしい切れ味も無い等,期待して読んだだけに,本当にガックリしました。

読書について「興亡の世界史19 空の帝国 アメリカの20世紀」

「興亡の世界史19 空の帝国 アメリカの20世紀」(生井栄考著,講談社)を先日読み終えました。

シリーズ物の実質的最終作として,研究者が,正にアメリカの世紀だった20世紀を,主に航空機(文化)と戦争とを記すことによって,描いた作品です。

個々の事実は,なんとなく知っている事を,まとめると非常に勉強になることが分かり,興味深く読みました。

しかし,戦争やアメリカ空軍については,今一つ,元資料を綿密に精査している感じがせず,物足りなく思いました。