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読んでみました「明智光秀をめぐる武将列伝」

「明智光秀をめぐる武将列伝」(海音寺潮五郎著,文春文庫)を最近読み終えました。

著者が史伝文学として残した「武将列伝」全五巻から,明智光秀に関係する?,7人の武将を描いた作品です。

具体的には,斎藤道三・明智光秀・織田信長・豊臣秀吉・前田利家・黒田如水・徳川家康の7人を描いた作品を収めています。

先日読んだ「西郷と大久保と久光」と同じく,大河ドラマ便乗企画本ですが,結構面白く,特に,著者好み?の,「抜群の力量、才幹を持ちながら、十分にそれを揮う機会を持つことの出来なかった男の追想曲」となっている,黒田如水の編を非常に楽しく読みました。

なお,私は,大河ドラマは,作品的に劣っており,枯渇気味の日本の社会資本の浪費でしかないと思っていますが,本作のような便乗本が出るのは,良いことだと思いました。

「遺言執行者について㉞」

自動車の所有者名義の変更について

令和元年7月1日以降にされた特定財産承継遺言の執行においては,遺言執行者は,原則として,受益相続人のために対抗要件を具備する権限を有しますが,現在の実務の運用上,登録申請書には新所有者となる受遺相続人の実印を押印するか,実印を押印した委任状を添付することとなっています。登録制度のない軽自動車の対抗要件は引渡しですが,名義変更を行うことが適切です。軽自動車の名義変更は軽自動車検査協会において行います。

読んでみました「なぜ?どうして?子どもと大人の疑問に答える 新型コロナウイルスハンドブック」

「なぜ?どうして?子どもと大人の疑問に答える 新型コロナウイルスハンドブック」(岡田晴恵著,dokukinoko絵,金の星社)を最近読み終えました。

テレビ等でも活躍している研究者が,子どもにも理解し易いように書き,温かな感じの絵が豊富な作品です。

昨年2020年11月に出された作品なので,最新の情勢は踏まえていませんが,基礎的な点から丁寧に説明した,良心的な作りで,大変勉強になりました。

読んでみました「地図で読む松本清張」

「地図で読む松本清張」(北川清・徳山加陽著,帝国書院)を昨日読み終えました。

地図帳等で知られる出版社による,主に,松本清張の主要11作品を地図等から説明する作品です。

装丁に工夫が足りず非常に読みにくく,また,「天城越え」以外の部分を書いた前記著者の見識が不足していると思え,さらに,構成が雑多で完成度は低いと思いました。

しかし,著名作品は一応対象になっており,また,個人的には松本清張の最高傑作だと思っている,「或る「小倉日記」伝」を理解するのに地図は大変有益であると思え,さらに,巻末あたりの「年表」等も丁寧に作られており,最後まで面白く読みました。

なお,本書で様々な角度から作品に接することにより,以前から思っていた通り,松本清張の小説家としての活動期は,1950年代であることが確信できました。

読んでみました「犬の力(上)」

「犬の力(上)」(ドン・ウィンズロウ著,角川文庫)を最近読み終えました。

2005年に出版され,日本でも高く評価された,いわゆるメキシコ麻薬戦争を描く小説の上巻です。

本巻では,メキシコが,単なるヘロイン等の生産地から,コロンビア産コカインのアメリカへの最終出荷地として地位を確立する,1975年から1992年までを,多彩な人物を登場させ描いています。

何カ所か底割れ的な部分もありますが,残虐なソープオペラのような展開で,厭きさせず,最後まで大変面白く読みました。

読んでみました「いつかたこぶねになる日」

「いつかたこぶねになる日」(小津夜景著,素粒社)を最近読み終えました。

フランス在住の俳人が記した,30を超える漢詩をまつらえた随筆集です。

時に俳句を交えながら,ゆるい4つのテーマで区分された内容で,著者の素晴らしい漢詩の翻訳に感心しながら,最後まで大変楽しく読みました。

特に,漢詩は,おおよそ中国・日本産半分づつで,中国製?では,白居易はやっぱり凄いと感じ,晩唐の李商隠・南宋の陸游にも感心しました。

日本製?では,新井白石には現代でも通じるシャープさがあると思われ,また,菅原道真の讃岐の国司に左遷中の漢詩には身につまされる思いがし,さらに,取り柄の無い人間だと思っていた藤原忠通は漢詩はうまい(書もそうらしい)ことが分かり,勉強になりました。

「遺言執行者について㉝」

遺言者が,特定財産承継遺言の目的不動産を相続,売買その他で取得していたにもかかわらず,自己名義への登記手続未了のうちに特定財産承継遺言の目的とし,遺言の効力が発生した場合,遺言者の前主主義から直接受益相続人名義に移転登記を行うことができません。そこで,遺言執行者は,まず遺言者の前主名義から遺言者名義への移転登記手続を行った上で,受益相続人への移転登記手続きを行うこととなります。

読んでみました「ガザ」

「ガザ」(清田明宏著,ポプラ社)を昨日読み終えました。

医師で,国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保険局長を務める著者が,シナイ半島の北東部に位置し,東地中海に面した「ガザ」地区において,主に2014年の戦争の被害とその中で生き抜く若者らの姿を記した作品です。

日本の若者向けに作られた写真主体の作品ですが,政治問題等に関係なく,繰り返される悲惨な現実の中,何とかしようとしている人々の思いが伝わり,大変興味深く読みました。

読んでみました「神学校の死」

「神学校の死」(P・D・ジェイムズ著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を最近読み終えました。

2001年に発表された,詩人警視アダム・ダルグリッシュを主人公にした,著者の代表シリーズの第11作目の作品です。

本作は,人里離れた海岸に位置する神学校を舞台にして,複数の殺人事件が起こる内容で,①露骨なミステリー色は薄く・②淡々と展開し・③現代イギリスを描く小説という,本シリーズの特徴が十分に出ており,最後まで面白く読みました。

特に,良く分からないイギリスの「国教会」の雰囲気を知ることが出来,勉強になりました。