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カテゴリー別アーカイブ: 代表弁護士のブログ

読んでみました「新・分県登山ガイド1 青森県の山」

「新・分県登山ガイド1 青森県の山」(いちのへ義孝著,山と渓谷社)を昨日読み終えました。

各県別の全47巻シリーズの,表題どおり,青森県の山60峰について,概ね見開き2ページで,解説した作品です。

登山は全くダメな私が読んでも,全般的に実践的で親切な説明と感じられ,また,安全な登山の仕方から,マナー・周辺の観光資源等まで,幅広く記されており,最後まで大変面白く読みました。

特に,麓の岩木山神社までは何度か行ったことのある,津軽の名山「岩木山」について,詳しく知ることが出来,良かったです。

読んでみました「ドイツ空軍 戦場写真集」

「ドイツ空軍 戦場写真集」(広田厚司著,光人社)を昨日読み終えました。

第二次世界大戦当時等の写真と,研究家の解説とで,「ビジュアル版 ルフトヴァッフェの興亡」(副題)を描いた作品です。

発行が,2007年で,ソ連崩壊後による情報等が盛り込まれていない感じがしましたし,それ以上に,解説部分の誤りが散見し,残念でした。

しかし,ほぼ陳腐化した軍用機等で戦った日本と異なり,開戦中も,Fw190やMe262等の新鋭機を投入し戦い抜いた戦史が良く分かり,また,解説も,合成石油工場の状態等を記述し読みごたえがあり,最後まで,大変興味深く読みました。

読んでみました「女性の世界地図」

「女性の世界地図」(ジョニー・シーガー著,明石書店)を最近読み終えました。

巻末の「訳者あとがき」によると,1986年に世界で初めてジェンダー・アトラスとして出版された作品の,少なくとも翻訳ベースでは,最新版です。

同じく「訳者あとがき」によると,原版は「カラフルなグラフィックデザインで」「ポップな感じ」のする作品のようですが,翻訳版を読んだ限りでは,内容を訴えるのに効果的だとは思いませんでした。

しかし,これまで気づかなかった視点も多く,「女たちの経験・現在地・これから」(副題)を表わした大変意義深い作品と思え,最後まで面白く読みました。

読んでみました「暗殺者の悔恨(上・下)」

「暗殺者の悔恨(上・下)」(マーク・グリーニー著,ハヤカワ文庫)を最近読み終えました。

著者の代表的シリーズである,元CIAの暗殺者を主人公にした「グレイマン・シリーズ」の第9作目で,2020年に発表された,翻訳ベースでは最新作です。

巻末の解説?によると,近年流行っている方式らしいですが,主人公の内面を描くパートは一人称で,他は三人称スタイルで描いた作品です。

この新方式?は,主人公の主観がしっかり描けている点は+ですが,反面,本シリーズの特色だった,ノン・ストップ・アクション・タイプのスピード感が失われおり,失敗だったと思いました。

内容的にも,メインストーリー上矛盾が生じていると感じられ,また,名脇役2人中,恋人的ファンム・ファタ―ルは登場せず,他方,敵役的ファム・ファタ―ルはちょこっと登場するだけで,その分起伏が無く,出来が良い作品だとは思いませんでした。

読んでみました「蒼天見ゆ」

「蒼天見ゆ」(葉室麟著,角川文庫)を最近読み終えました。

2015年に刊行された,著者の作品の設定として多い,江戸時代の九州の小藩,ただし,本作では実在した秋月藩を概ね舞台にした2作目で,他にも戊辰戦争勃発直後の京都や明治維新後の東京も舞台にした,時代小説です。

本作は,実話である「日本最後の仇討ち」を描いていますが,実録物というよりは,著者得意?の,大人になれない?教養小説的内容で,エイターテーメントとしての完成度は高くないと思いましたが,さすがに,ページタナー的魅力に溢れ,最後まで楽しく読みました。

また,本作が描く事件自体は,大変興味深く,同じ事件を描いた,吉村昭作「敵討」を読みたくなりました。

読んでみました「秋月記」

「秋月記」(葉室麟著,角川文庫)を最近読み終えました。

2009年に刊行された,著者の作品の設定として多い,江戸時代の九州の小藩,ただし,本作では実在した秋月藩を舞台にした時代小説です。

本作は,藤沢周平作でも多い,藩内抗争ものですが,巻末「解説」に記されているとおり,本藩である福岡藩と,支藩としての秋月藩との確執が描かれている点に特色があり,個人的には,ストーリーの盛り上がりに欠けると思われ,また,主人公らの設定も,ワンパターンで,深みにかけると思いました。

しかし,これらの点は,独自性があるとも思われ,また,なんだかんだと言っても,ページタナー的魅力は十分あり,最後まで楽しく読みました。

読んでみました「戦争の日本中世史」

「戦争の日本中世史」(呉座勇一著,新潮選書)を最近読み終えました。

気鋭の日本の中世史研究者が,2014年に刊行した作品です。

巻頭の「はじめに」に記してある通り,「認知度が高く解説本も充実している」「源平合戦や戦国時代の合戦については」「割愛」し「蒙古襲来から応仁の乱までの約二〇〇年間を「戦争の時代」として叙述した」作品です。

良く言えば,志が高過ぎ,散漫な記述となっていると感じられ,完成度は高くないと思いましたが,鎌倉・室町両幕府が自壊していく様は何となく分かり,また,「ただれてくるよな平和」かもしれないが,足利義満らが,(実際は四苦八苦しながら,何とか築いた)太平の時期の偉大さが良く分かる等,非常に興味深く読みました。

読んでみました「峠しぐれ」

「峠しぐれ」(葉室麟著,双葉文庫)を最近読み終えました。

2014年に刊行された,著者の作品の設定として多い,江戸時代の西日本?の小藩を舞台にした時代小説です。

本作は,巻末「解説」に記されているとおり,著者の「すべて架空の人物を主人公にした、きわめてエンターテインメント性の高い内容となっている」双葉文庫の3作目です。

内容的にも,双葉文庫版の特色である2点,つまり,特色①として,終始という感じて,朝のテレビ小説も真っ青と思える安易なストーリーが展開しますが,ただし,確かに,巻末「解説」が指摘するとおり,特色②として,「話が進むにつれ、」主人公2人の「キャラクターが、どんどん立ち上がって」きて,最後まで,楽しく読みました。

読んでみました「ガラスの鍵」

「ガラスの鍵」(ダシール・ハメット著,光文社古典新訳文庫)を先日読み終えました。

1931年に発表された,当時のアメリカを舞台した,ハードボイルド小説です。

1990年に英国推理作家協会が出した「史上最高の推理小説100冊」では31位に,1995年にアメリカ探偵作家クラブが出した「史上最高のミステリー小説100冊」では88位に,それぞれ選ばれた,ミステリー史上の名作です。

母国アメリカの方が評価が低くなっているのは,著者の他作との競合関係や,内容的に,巻末の解説にあるとおり,ハードボイルド小説というより,ノワール小説と位置づけるべき作品だからだと推察?します。

約30年前に,創元推理文庫か,ハヤカワ・ミステリ文庫で,約10年前に,同じ光文社古典新訳文庫読んだことがありますが,ストーリー等の細部は,ほとんど忘れており,今回も,最後まで大変面白く読みました。

読んでみました「写真集 紀州熊野」

「写真集 紀州熊野」(企画・監修・発行 NPO紀州熊野応援団)を昨日読み終えました。

2016年に発行された写真集です。

巻頭に地図があり,名所等も表示されていますが,肝心の写真とのリンクが不明で,もったいない感じがしました。

内容的には,解説文等がほとんどないシンプルな写真集で,また,掲載されている写真も,観光パンフレットにはふさわしくないと思われる物も結構あるところからして,本当の紀州熊野の姿をとらえているように思え,最後まで楽しく読みました。