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カテゴリー別アーカイブ: 代表弁護士のブログ

読んでみました「暴虎の牙」

「暴虎の牙」(柚木裕子著,KADOKAWA)を最近読み終えました。

映画化もされた「孤狼の血」の前日談と,その続編である「凶犬の眼」の後日談を,人間ジョーズのような主人公を狂言回しにして描いた,「孤狼の血」シリーズの第三弾です。

前2作との辻褄合わせは,一応できており,また,登場する複数のエピソード自体は面白かったですが,何せ,現代において人間ジョーズが活躍する余地があるとは思えず,かなり無理筋の作品だと思いました。

しかし,人間ジョーズ物の致命的欠点である,どうやって人間ジョーズになったかは,一応語られており,また,本シリーズの二人の主人公との関わり合い方は,自然にうまく描かれており,非常な意欲作であると感じられ,最後まで大変楽しく読みました。

読んでみました「幻の森」

「幻の森」(レジナルド・ヒル著,ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を最近読み終えました。

1996年に発表された,イギリスの地方を舞台にし,ダルジール警視とパスコ―刑事を主人公にしたシリーズの,第15作ですが,第5・6・12作は翻訳されていないので,邦訳ベースで言うと,たぶん第11作目です。

内容的には,ダルジール警視とパスコ―刑事とが,それぞれ追う事件が繋がっていくという,よくあるパターンですが,本作では,悲惨な戦争における自軍による処刑の問題と,動物愛護問題という,深刻なテーマを捉えており,非常に興味深く読みました。

また,本シリーズの魅力である,イギリス風の辛辣なユーモアは健在で,さらに,ダルジール警視の恋愛模様も楽しめて,最後まで大変面白く読みました。

読んでみました「企業を守る ネット炎上対応の実務」

「企業を守る ネット炎上対応の実務」(清水陽平著,学陽書房)を最近読み終えました。

法律実務家が,今や日常生活に不可欠となったインターネットにおける,炎上等の問題の捉え方と対応等を説明した作品です。

分かり易い内容で,ネットや法律等に詳しくなくても,理解できる作品で,感心しながら読み,勉強になりました。

特に,最終コラムで,炎上はエンターテイメントであるとの指摘は,非常に不気味な現実を露にしており,その通りだと思いました。

読んでみました「凶犬の眼」

「凶犬の眼」(柚木裕子著,角川文庫)を最近読み終えました。

1990年頃の広島県の辺境を主な舞台に,いわゆる山一抗争の真相を明らかにする警察小説で,映画化もされた「孤狼の血」の続編です。

前作の設定から微妙にずれている部分もあり,また,相手役のヤクザがカッコ良過ぎたりして,全体の完成度は高くないと思いました。

しかし,登場人物の造形はしっかり考えられており,また,ページタナ―的魅力に溢れ,さらに,本作もそのまま十分映像化できるほどのエンターテイメント性を備えており,最後まで大変面白く読みました。

読んでみました「ピープス氏の秘められた日記」

「ピープス氏の秘められた日記」(臼田昭著,岩波新書)を昨日読み終えました。

激しく政局が変転する17世紀後半のイギリスにおいて,王政復古には見事に乗り,実質的な海軍大臣にまでなりながらも,名誉革命には乗り損ね地位を失うものの,無事天寿を全うした人物の1660年から1669年までの,暗号っぽい?日記を通して,「17世紀イギリス紳士の生活」(副題)を描いた作品です。

1982年に出された作品で,発刊当時読み,今回確かめたいことがあったので,40年近くぶりに読みましたが,ほとんど忘れており,新鮮に面白く読みました。

特に,1665年のペストの大流行や,1666年のロンドン大火等に遭遇しながらも,不安を抱えつつ逞しく生きる姿には,大変励まされました。

読んでみました「日本史に出てくる 組織と制度のことがわかる本」

「日本史に出てくる 組織と制度のことがわかる本」(新人物往来社)を昨日読み終えました。

巻末の記載によると,1988年に出た「日本の組織図事典」を元に,加筆・修正及び新規原稿を加えた作品だそうです。

巻頭の瀧川政次郎による「総論」に圧倒され,これからどうなるのかと不安になりましたが,後は,新人物往来社っぽく?,楽しく読めました。

書かれた時期からして,いわゆる定説・旧説がベースになっていると思いましたが,全般的に勉強になり,特に,幕末をテーマにした4講は,大変面白く読みました。

読んでみました「Port of Nagoya 記念号」

「Port of Nagoya 記念号」(名古屋港利用促進協議会)を最近読み終えました。

2008年に出された,「名古屋港開港100周年」と,「名古屋港利用促進協議会設立25周年」(共に副題)とを記念した,雑誌「名古屋港」の「記念号」です。

名古屋港に関連する各種業界の代表者?の皆様の座談会を中心に,記念行事の紹介等も載せており,名古屋港や港湾関係の仕事が理解でき,面白く読みました。

特に,三井物産の担当部長の話が,世界の主要港湾と較べて遅れてしまっている,日本の港湾の実情が伺えたりして,興味深かったです。

読んでみました「暗約領域 新宿鮫Ⅺ」

「暗約領域 新宿鮫Ⅺ」(大沢在昌著,光文社)を昨日読み終えました。

単行本ベースでは一応最新作となる,人気シリーズの第11作目です。

このシリーズは,5作目までは刊行された際に読み,その後久しぶりに前作の10作目を読みましたが,本作は,その前作10作目の「絆回廊 新宿鮫Ⅹ」の後日談的内容ともなっています。

しかし,前作の内容をほぼ忘れている私でも,十分楽しめる展開で,会話によってストーリーを進めるという,日本の小説の悪しき習癖を克服できていませんが,ページタナ―的魅力に溢れており,最後まで大変楽しく読みました。

読んでみました「名鉄瀬戸線 お堀電車廃止からの日々」

「名鉄瀬戸線 お堀電車廃止からの日々」(清水武著,ネコ・パブリッシング)を最近読み終えました。

「RM LIBRARY」シリーズの165巻で,主に,1970年代から,発刊された2013年ころまでの「名鉄瀬戸線」を,写真・図版等豊富に紹介した作品です。

シリーズとしては,どうも車両の推移等に力点が置かれているようで,あまり興味が持てず,また,解説もかなりマニアックかつ,いわゆる迷文に感じられ,理解不能の部分もありました。

しかし,題名は「お堀電車廃止からの日々」となっていますが,それにもかかわらず,1976年初頭まで走っていた堀川駅ー土居下駅間の写真等が結構あり,その点は大変面白く読みました。

読んでみました「江戸群盗伝」

「江戸群盗伝」(半村良著,集英社文庫)を最近読み終えました。

1830~40年ころの天保年代の江戸を舞台に,様々な盗賊の生き様を描いた9編の短編で綴った,ピカレスクロマン風の連作小説です。

最近読んだ他のアンソロジーで,本作中の「其の二・じべたの甚六」が面白かったので読んでみましたが,各作とも大人の小説の味わいで,大変面白く読みました。

中でも,本作では完全に悪役なっている火付け盗賊改めに,主人公らがあっさり殺される,「其の六・犬走りの長吉」が,正当ハードボイルド調で,良く出来ていると思いました。