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カテゴリー別アーカイブ: 読書ブログ

読書について「河のほとりで」

「河のほとりで」(葉室麟著,文春文庫)を最近読み終えました。

数年前に急逝した著者が記した,新聞等に連載したコラム等をまとめた,随筆集です。

実に落ち着いた内容で,安心して,非常に面白く読みました。

特に,書籍に対する評価や人物に関する見方等は,素晴らしく思え,大変感心しました。

読書について「リーダーは歴史観をみがけ」

「リーダーは歴史観をみがけ」(出口治明著,中公新書ラクレ)を最近読み終えました。

多くの著作を持つ識者が,「時代を見とおす読書術」(副題)によって,本物の眼力を自分のものにするために著した作品です。

6つのテーマに分けた上で,100冊を超える本が紹介されており,既読の作品もありましたが,興味を持っていなかった作品も多く,今後の読書の指針として,大変ありがたく思え,非常に面白く読みました。

読書について「幸運を招く男」

「幸運を招く男」(レジナルド・ヒル著,ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を昨日読み終えました。

1993年に発表された,当時のイギリスの地方都市を舞台に,アフリカ系の「私立探偵ジョー・シックススミス」(副題)が活躍するユーモア・ミステリーシリーズの第1作目です。

確かにユーモアに溢れており,しかも,著者の代表的シリーズの「ダルジール警視」シリーズのようにシニカルではなく,素直に笑え,最後まで大変面白く読みました。

また,主人公以外にも,インド系の人も登場し,イギリス社会の人種的多様性も認識でき,勉強になりました。

読書について「中国の古橋」

「中国の古橋」(榊晃弘撮影・著,花乱社)を昨日読み終えました。

写真家が撮影した,「悠久の時を超えて」(副題)中国(大陸)に現存する,164の古橋の写真を収めた写真集です。

さすが中国大陸だけあって,多様な橋があり,それぞれの由来や歴史が感じられ,大変面白く読みました。

特に,架橋等に当たり,長らく人員・物資の運搬方法として中心だった舟運に,配慮したことがよく分かり勉強になりました。

読書について「シネマで読むアメリカの歴史と宗教」

「シネマで読むアメリカの歴史と宗教」(栗林輝夫・大宮有博・長石美和著,キリスト新聞社)を最近読み終えました。

主にキリスト教徒の関わりから,映画を紹介しながら,アメリカの歴史を記した作品です。

肝心の映画の部分に誤りが散見され,また,地図等も十分と思えず,残念でした。

しかし,多様性を特色とする国家を,宗教の観点から考えると,よく理解できる部分が多いことが分かり,大変勉強になりました。

読書について「獣たちの墓」

「獣たちの墓」(ローレンス・ブロック著,二見文庫)を最近読み終えました。

ニューヨークの探偵マット・スカダーを主人公にしたシリーズの,10作目で,主人公が禁酒し始めてからの作品としては4作目です。

本作は,1992年に発表された,いわゆる「倒錯3部作」の第3作目で,映画「誘拐の掟」の原作です。

前2作と同様,自らの倫理観に基づき,犯罪者を罰する内容で,かなり深刻ですが,現代社会に対する鋭い問題提起が感じられ,非常に面白く読みました。

読書について「信長の原理」

「信長の原理」(垣根涼介著,KADOKAWA)を最近読み終えました。

織田信長の少年時代から本能寺の変でなくなるまでを,家臣たちの心情等も交えて,描いた時代小説です。

著者は他作でも確率論を切り口にした時代小説を書いていますが,本作も,いわゆる「べき乗理論」を用いて,信長の心理を分析しており,一つの理解の仕方としてはあり得ると思われ,最後まで大変面白く読みました。

また,各家臣たちの描写もよく練られており,さらに,実弟との家督争いや桶狭間の戦いの経緯は,以前読んだ坂口安吾の短編に匹敵するほど良く出来ており,感心しました。

読書について「廃線紀行」

「廃線紀行」(梯久美子著,中公新書)を最近読み終えました。

ノンフィクション作家が,全国50の廃線跡を訪れた紀行文集です。

元々読売新聞に連載されていたためか,短くまとめられすぎている感がして,残念でした。

しかし,カラー写真が多く,季節感や地方色が分かり,また,連載の中から50を選んだけあって,単なる観光とは異なる紀行文になっており,大変面白く読みました。

読書について「ナイチンゲールの屍衣」

「ナイチンゲールの屍衣」(P・D・ジェイムズ著,ハヤカワ・ミステリ文庫)を最近読み終えました。

1971年に発表された,著者の代表的シリーズである,アダム・ダルグリッシュ警視シリーズの第4作目です。

1995年にアメリカ探偵作家クラブが出した「史上最高のミステリー小説100冊」では83位に選ばれた,ミステリー史上の名作です。

なお,1990年に英国推理作家協会が出した「史上最高の推理小説100冊」では圏外になっていますが,著者の他作が圏内に数作入っているためかと思われ,発表直後に同じ英国推理作家協会賞シルバー・ダガー賞を受賞しているので,本国イギリスでも評価は高い作品だと思われます。

内容的には,著者らしい重厚な展開で,ヘヴィーな読書でしたが,最後まで,面白く読みました。

読書について「資産フライト」

「資産フライト」(山田順著,文春新書)を先日読み終えました。

編集者出身の著者が,「「増税日本」から脱出する方法」(副題)等を記した作品です。

構成が整理されておらず,また,著者の記述のスタンスも色々とさまよっており,一冊の作品としての完成度は高くないと感じました。

しかし,2011年に出た作品ながら,著者が指摘する日本の問題点は現在でも解決されず,むしろ悪化しており,いまだ復活の兆しのない日本の現状からすると,諸外国への資産フライト等はこれからも続くと思いました。