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カテゴリー別アーカイブ: 代表弁護士のブログ

読んでみました「花のあと」

「花のあと」(藤沢周平著,文春文庫)を最近読み終えました。

市井もの4編・武家もの3編・芸術家もの1編の,計8編の短編からなる作品です。

本作は,著者としては円熟期に書かれた作品群で,おかしみもある内容で,かつ,登場する女性の造形が素晴らしく,大変面白く読みました。

映画の原作になった,表題作の武家もの「花のあと」は,鮮やかな構成でさすがだと思いましたが,個人的には,市井ものの「冬の日」が素晴らしいと思いました。

読んでみました「2030年 ジャック・アタリの未来予測」

「2030年 ジャック・アタリの未来予測」(ジャック・アタリ著,プレジデント社)を最近読み終えました。

ミッテラン元大統領の特別補佐官や欧州復興開発銀行の初代総裁等を歴任した,フランスの社会的エリートで,作品も多い著者が,2016年に記した作品です。

内容的には,公的部門への評価が高過ぎると思いましたが,憤懣やるかたない現代の分析等は,全体的には非常に共鳴でき,極めて面白く読みました。

そして,「不確実な世の中をサバイブせよ!」(副題)と読者を励ます筆者は,激怒に堕すことなく,社会に対する確固たる憤懣の精神をもって生きることを可能にする,自己変革の10段階を具体的に提示しており,単なる警告の書に止まらず,大変感心しました。

特に,10段階中の7つ目で,「危機、脅威、落胆、批判、失敗に対する抵抗力をつける」ことにより,「屈辱、不満、疎外に対する憤懣を決して忘れることなく」,「レジリエンス(へこたれない精神)と勇気が得られる」と説く部分は,本当その通りだと思え,感銘を受けました。

読んでみました「中国歴史人物傑作集」

「中国歴史人物傑作集」(講談社)を最近読み終えました。

12人の作家による,古代・周代から隋・唐時代までの約17人の人物についての作品を収めたアンソロジーです。

既読の作品もありましたが,初めて読んだ作品も多く,中にはどうかなと思う作品もありましたが,概ね面白く読みました。

特に,邱永漢作「太公望」,著名な重耳らを描き後のベストセラーの種本である海音寺潮五郎作「乞食王子」,武田泰淳作「司馬遷伝」,王昭君悲話を題材にした井上靖作「明妃曲」,武則天を描く柴田錬三郎作「皇后狂笑」は面白く読みました。

読んでみました「アメリカの郷土菓子」

「アメリカの郷土菓子」(原亜樹子著,パルコエンターテーメント事業部)を最近読み終えました。

菓子文化研究家?が記した,表題どおりのお菓子のレシピ等を紹介した作品です。

おどろおどろしい?南部のお菓子等は登場せず,映画やテレビドラマ等で見慣れたお菓子が,その由来等も含めて,丁寧に説明されており,大変楽しく読みました。

また,アメリカではスーパー等でお菓子の素材も豊富に購入出来ることが分かり,勉強になりました。

読んでみました「四千万人を殺したインフルエンザ」

「四千万人を殺したインフルエンザ」(ピート・デイヴィス著,文藝春秋)を最近読み終えました。

1918年から1920年にかけて,パンデミック状態となり世界中で(本書によれば)4000万人以上の犠牲者を出した,「スペイン風邪の正体を追って」(副題)いる研究者等の,1990年代後半の状況を描いたノン・フィクションです。

内容的には,ニュージャーナリズムのレベル以前の段階で物足らず,また,中心的出来事の北極圏にあるスピッツベルゲン島でのウイルス確認の成否等も不明で中途半端であり,さらに,翻訳の問題かもしれませんが,用語も混乱しているようで,完成度は低いと思いました。

しかし,パンデミックに直面している今,興味を持てる題材が多く,最後まで大変面白く読みました。

読んでみました「鬼神の如く」

「鬼神の如く」(葉室麟著,新潮文庫)を昨日読み終えました。

江戸時代初期のお家騒動の中の,いわゆる「黒田騒動」の顛末を描いた歴史小説で,司馬遼太郎賞受賞作です。

司馬遼太郎賞を受賞しただけあって?,主人公らの造形は類型的で,展開はご都合主義が目立ち,完成度は高くないと思いました。

しかし,柳生宗矩・十兵衛親子を始め,宮本武蔵・土井利勝ら幕閣・天草四郎・(棄教する)フェレイラ宣教師等の人物を配した物語はそれなりに重厚で,最後まで,大変面白く読みました。

読んでみました「世界の料理でおもてなし」

「世界の料理でおもてなし」(馬場香織著,パルコエンターテーメント事業部)を最近読み終えました。

料理研究家?等である筆者が記した,世界諸国の「お客さまも家族も、大絶賛!心ときめく、簡単ごちそうレシピ」(副題)を紹介した作品です。

具体的には,アメリカ・メキシコ・フランス・イタリア・北欧・モロッコ・ロシア・シンガポール・中国・韓国・日本の各国の料理が説明されており,穏当な内容に思え,安心して楽しく読みました。

読んでみました「都市 ローマ人はどのように都市をつくったか」

「都市 ローマ人はどのように都市をつくったか」(デビッド・マコーレイ著,岩波書店)を最近読み終えました。

表題どおり,イタリアのポー河流域に,皇帝の命により,紀元前26年から,建設が始まった架空の都市について記した作品です。

本来的に,子供向けの作品のようですが,丁寧にしっかりと記されており,非常に分かり易く,巻末の訳者による「あとがき」がくどく感じたものの,全体としては大変面白く読みました。

読んでみました「若杉ばあちゃんの伝えたい食養料理」

「若杉ばあちゃんの伝えたい食養料理」(若杉友子・若杉典加著,パルコエンターテーメント事業部)を最近読み終えました。

食養や野草料理等に取り組んでいる,母親と娘2人が記した作品です。

「食養」等については全く知識がなく,また,糖質制限的考えを支持しているので,対局に立つ観のする本書は,腰が引けながらも,新鮮に読みました。

また,悪く言えば,「8050問題」的な親子の会話等が頻出するので,強い違和感を覚えましたが,私なりに,著者らが説く,食品には食するのに適した時期があるとの指摘等は,共鳴できました。

読んでみました「ゲットーに咲くバラ」

「ゲットーに咲くバラ」(トゥパック・アマル・シャクール著,丸屋九兵衛訳,パルコエンターテーメント事業部)を最近読み終えました。

ヒップポップMC・俳優として1990年代前半から大活躍しながらも,絶頂期の1996年ラスベガスで銃撃され,25歳で死亡したラッパーの作品をまとめた,「2パック詩集 新訳版」(副題)です。

英語の素養等がないので,翻訳がどうかなと思える部分はありましたが,著者自身の手書きの詩(当然英語)を左ページに,その翻訳を右ページに配する端正な構成で,読みやすく,大変面白く読みました。

なお,アメリカのローリングストーン誌が,2011年に選んだ,「もっとも偉大なアーティスト100」では,第86位になっていますが,生き様を含めて,いろいろと考えながら読みました。